バガンで願いを叶える(後編)

バガンの世界遺産登録記念として、掲載しております願いが叶う4つのパゴダ巡りのレポートです。
前回は北西のタンチーダウン・パヤーと北東のシュエズィーゴォン・パヤーの2か所を回りました。
時間が刻々と過ぎていく中、正午までに残る2つの仏塔を目指す後編をお送りします。

3.トゥーイェンダウン・パヤー

大勢の参拝客の中、急いで参拝を終えた私たちは、9時30分にシュエズィーゴォン・パヤーを出発します。
3か所目となる南東のトゥーイェンダウン・パヤーを目指します。
こちらも小高い山の上に仏塔があり、そこまでの道のりは第2の難所となります。
山頂への道路は舗装されていますが、急な坂道が続きます。
10時に下車して、山頂の仏塔へと続く階段を上ります。
山頂には大きく立派な仏塔が立ち、やはり多くの参拝客が訪れています。
この場所は山自体が独立しており、周囲には果てしなく平原が広がっているのがわかります。
最初のタンチーダウン・パヤーと異なる景観で、往時のバガンの大きさを実感します。
無事に参拝を終えた私たちは、いよいよ最後の仏塔を目指します。

4.ローカナンダー・パヤー

4つ目の仏塔、南西のローカナンダー・パヤーを目指して車は走ります。
3つ目のトゥーイェンダウン・パヤーの出発が10時40分ごろで、時間的に余裕ができ、落ち着いて向かうことができました。
11時過ぎにローカナンダー・パヤーに到着です。
この仏塔はニューバガンの南端、エーヤワディー川に面した気持ちのいい場所にあります。
ローカナンダー・パヤーは、やや細身の優美な外観が特徴的な仏塔です。
こちらで大河の流れを背に、最後の参拝をします。

さて、時間はというと…、

すべての参拝を終えた時点で11時30分。何とか正午に間に合わせることができました。
無事に願いが叶うことにホッと安堵し、すがすがしい気持ちで仏塔を後にしました。

対岸のタンチーダウン・パヤーを目指してブー・パヤーのスタートからおよそ6時間かかりました。
ただし、宿泊先のホテルからの移動も含めると、それ以上の時間がかかります。
今回、私たちは合計6人で回ったため、参拝にも時間がかかりましたが、少人数であれば時間の短縮も可能だと思います。

 

ミャンマー人にとってもあこがれの地である世界遺産・バガン。
その中でも願いが叶うと有名な4つの仏塔を巡る今回の旅。
なかなか忙しい日程にはなりますが、参拝を終えた後の達成感は他では得難いものがあります。
通常の観光コースではないバガンの仏塔巡り。そして一心に祈りをささげる人々の姿。

素顔のミャンマーに出会える貴重なひと時になります。

おまけ情報

朝早くから出発してパゴダを4つも回るのは時間もかかるし、やっぱり大変。
でも、せっかくだからバガンでご利益を授かりたい! という方、ぴったりの場所があります。

ニャウンウーエリアにあるアロードーピェイ・パヤー(Alo Taw Pyae Paya)です。
こちらも願いが叶うと有名で、観光コースではありませんが、多くのミャンマー人参拝客で賑わいます。
パゴダの中に入ることができ、安置される仏像には金箔を貼ってお参りすることができます。
どうしてもお時間がないという方は、こちらを訪れてみてはいかがですか?