バガンで願いを叶える(前編)

祝・バガン世界遺産登録!

ということで、今回は以前に取り上げたバガンのパゴダ巡りについてのレポートです。
すでにバガンを訪れてしまったという方も、こんなコースはいかがですか?

 

バガンにはこんな言い伝えがあります。
「バガンの北東、北西、南東、南西の角にそれぞれ位置する4つの仏塔すべてを正午までに回ると、ひとつだけ願いごとが叶う」というものです。

わたしたちも、ささやかな願いを叶えるべく、実際にこのコースを体験してきました。

まず、回らなければならない4つの仏塔とは、以下の通りです。

 

・北東:シュエズィーゴォン・パヤー
・北西:タンチーダウン・パヤー
・南東:トゥーイェンダウン・パヤー
・南西:ローカナンダー・パヤー

 

バガンはそれほど広くないものと思ってしまいますが、王国領土の「角」をすべて回るというのはなかなか大変なのものです。
「正午まで」という制限付きなので、朝の暗いうちからスタートしなければなりません。
公共の交通機関は使えず、車のチャーターが必要となります。
その上、北西角のタンチーダウン・パヤーはエーヤワディー川を挟んでバガン地区の対岸に位置し、車だけではすべてを回りきることができません。
ここのクリアが最大の鍵になります。

それでは、各仏塔を訪問の順に辿っていきます。

1.タンチーダウン・パヤー

4つの仏塔巡りは、まず、最大の難所となるタンチーダウン・パヤーを目指します。
そうです。エーヤワディー川のはるか対岸の山の頂に見える、「あの仏塔」です。
タンチーダウン・パヤーへは、オールドバガンのブー・パヤーから船が出ています。
眠い目をこすりながら、早朝5時30分、ブー・パヤーを船で出発します。
およそ30分ほどで、対岸の村に到着します。ここから山頂の仏塔まではタクシーで移動します。
山道を揺られること30分、ようやく山頂のタンチーダウン・パヤーに到着します(このときは工事中のため、覆いがかけられていました)。

この4つの仏塔巡りでは、他のパゴダと同様に自分の生まれた曜日の位置でお参りをします。
頂上からは非常に眺めがよく、眼下に雄大なエーヤワディー川が流れます。
お参りを終え、景色を堪能したら、車で下山します。
村には7時30分ごろの到着となりました。

この後で少しボートが遅れてしまい、対岸に戻ってブー・パヤーを出発したのが8時40分ごろになりました。
急いで2つ目の仏塔を目指します。

2.シュエズィーゴォン・パヤー

車は9時ごろニャウンウーのシュエズィーゴォン・パヤーに到着しました。
こちらはバガン観光でも定番中の定番、どっしりとした外観が特徴の黄金の仏塔です。
4つの仏塔の中では、もっとも訪れやすい場所にあります。
多くの観光客でにぎわう中、急いで曜日の位置を確認し、参拝を行います。
時間がないので、観光はまたの機会にゆっくりしましょう。
あわただしく、一路、3つ目の仏塔へ向かうのでした…。

4つの仏塔のうち、これで2つ目まで回ることができました。
果たして、正午までに4つすべてを回りきることができるのでしょうか?

最後に各所を回る際の参拝の注意点を以下に記します。

 

・お供えについて

参拝には「お供え」が必要となります。
1か所につき、1人1セットを自分の曜日の位置にお供えします。
お供えのセットは、ブー・パヤー付近のお店で購入できます。
4セット(仏塔4か所分) × 人数分 のご準備をお忘れなく。
また、事前に自分の生まれた曜日をしっかり確認しておくようにしましょう。

 

・暑さ対策について

スタートが早朝のため、序盤はあまり暑さを感じることはないのですが、夜が明けると次第に気温が上昇していきます。
昼に近づくにつれ、境内の石畳も暑くなりますので、十分にご注意ください。

それでは、次回、完結となる後編です。

※当記事は、旧ホームページに掲載したものを加筆修正したものです。